ISO審査員という仕事を、もっと身近に
ブランディングで変えた採用の新戦略
「BSIグループジャパン株式会社」

BSIグループジャパン様のお写真
引用元:BSIジャパンwebサイト
(https://www.bsigroup.com/ja-JP/about-bsi/)

ISO審査員という仕事の可能性を、一人でも多くの人に届けたい
採用への想いを原動力に、業界の認知底上げにまで挑む

BSIグループジャパン株式会社は、1901年にイギリスで創立された世界最古の規格策定機関・BSIの日本法人です。ISO認証審査をはじめ、規格の策定支援、医療機器の検証・認証、研修トレーニングサービスなど、企業の品質・安全・持続可能な経営を多角的に支える事業を展開しています。

同社が採用を進めるISO審査員は、ISO規格を取得・維持しようとする企業を第三者として審査するプロフェッショナル。高い専門性と対人コミュニケーション力を兼ね備えた人材が求められる一方で、「ISO審査員」という職業そのものの認知度は低く、採用は長らく困難な状況が続いていました。

そんな課題を打開すべく、職業ブランディングメディアの導入を推進したのが、採用担当の佐々木さん。エージェント依存の採用から脱却し、潜在層へのアプローチへと舵を切った経緯と、導入後に感じたリアルな変化を伺いました。

BSIグループジャパン様の採用課題と
職業ブランディングメディアを導入した目的

CHECK BSIグループジャパン様が
抱えていた採用課題

  1. ISO審査員という職業・業界そのものの認知度が極めて低く、母集団形成が困難だった
  2. 採用ハードルが複合的に高く、エージェント経由でも成果につながりにくかった
  3. 顕在層だけへのアプローチでは行き詰まりを感じており、潜在層へのブランド認知拡大が急務だった

CHECK 職業ブランディングメディアを
導入した目的

  1. ISO審査員という職業を知らない潜在層に向けて、仕事内容や魅力をわかりやすく発信するため
  2. ダイレクト採用・キャリア説明会・面談など、採用のあらゆる場面で活用できる情報基盤をつくるため
  3. 候補者の職業理解を深め、面談の質と効率を高めるため

「何ですか、それ?」から脱却したい。認知ゼロからの挑戦

BSIグループジャパンはどんな事業を手掛けているのですか?

BSIグループジャパン様のお写真
引用元:BSIジャパンwebサイト
(https://www.bsigroup.com/ja-JP/about-bsi/)

規格の策定から認証審査まで、社会のインフラを支える4つの事業を展開しています。

弊社は日本で大きく4つの事業を手掛けています。ISO規格に基づく認証審査、規格の策定支援、医療機器の検証・認証、そして研修・トレーニングサービスです。

「規格」というと難しく聞こえるかもしれませんが、実は私たちの日常のあちこちに深く関わっています。たとえば、銀行のカードが世界中のATMで使えるのも、規格があるからです。同じサイズ・同じ仕様で作られているから、日本のカードを海外に持っていっても問題なく使える。当たり前のようにこなしているそのひとつひとつが、目に見えないインフラによって支えられています。

BSIはそのインフラを支える規格の策定に、創業以来120年以上関わってきました。近年ではBSIが2009年に策定したCarbon Neutrality (脱炭素)の規格が2023年にISO 14068-1となりました。ヤマト運輸様が世界で初めて当規格に基づく検証意見書を授与され、「カーボンニュートラル宅急便」と題し、新たな次元でのビジネスを展開されています。そういった取り組みに携われることが、弊社ならではの強みだと思っています。

採用においてどんな課題がありましたか?

業界の認知度の低さと、審査員ポジションそのものの採用難という、2つの大きな壁がありました。

最大の課題は、業界・職業としての認知度の低さです。採用基準を満たしている人材であっても、「BSIグループジャパンは何をしている会社でしょうか?」はもちろん、「ISO審査員ってどんなことをされるのでしょうか?」という方も少なくありません。そもそも知られていないところからのスタートなので、母集団を形成すること自体がとても難しい状況でした。

もうひとつは、審査員というポジション特有の採用の難しさでした。専門性が求められるのはもちろん、対人コミュニケーション力も欠かせない職種です。さらに、弊社の場合は審査員として入社いただく際に有期雇用契約からのスタートになります。これまでのキャリアを積み重ねてきた方にとっては、雇用形態の変化や給与の変動という現実的なハードルを乗り越えていただく必要があり、そこへどう納得感を持ってもらうかが、大きなチャレンジでした。

エージェントに多数声をかけて母集団を広げようとしていた時期もありましたが、今振り返ると、このポジションの面白さや意義を十分に伝えきれていなかったと思います。エージェントの方々が正しく理解しないまま紹介してくださっていた部分もあったかもしれない。そういう反省もありました。

職業ブランディングメディアを導入した決め手は何ですか?

行き詰まりを感じていたときに出会った、「種まき」という発想が新鮮でした。

正直に言うと、当時はかなり行き詰まっていました。顕在層に丁寧にアプローチするのはもちろん大事なのですが、採用イベントや広告出稿は一時的な効果に留まりますし、どうやって潜在層にまで届けていくかが見えていませんでした。

そんなときにご紹介いただいたのが、職業ブランディングメディアでした。「お仕事図鑑」のような感覚で、まず職業そのものを知ってもらうというアプローチが、すごく新しく感じて。単純に「面白そう」と思いました。

会社のブランドとしては本当に良いものがある。でも、それをどうやって世の中に届けるか、という部分に悩んでいたタイミングでもあったので、このメディアが「まず知ってもらう」という入口になれると思いました。採用の直前ではなく、ずっと手前のところから認知の種を巻いていかないと、この業界は採用が成り立たないと感じていました。

「確度の高い応募者が来るようになった」導入後に変わったこと

実際にどんな効果を感じていますか?

認知度の向上はもちろん、候補者の理解度が上がり、採用の質が変わりました。

職業ブランディングメディア「ISOジョブ」
職業ブランディングメディア「ISOジョブ」のメインビジュアル
(https://www.shinsain-oshigoto-media.com/)

まず、認知度を高めたい・ブランドを広めたいという導入当初の目的については、大いに達成できていると感じています。

採用の現場では、ダイレクトスカウトを送る際にこのメディアをご紹介したり、毎月開催しているオンラインのキャリアトークセッションでご案内したりと、あらゆる場面で活用しています。弊社やISO審査員のことをあまり知らない方でも、メディアをご覧いただくことで理解をぐっと深めていただけます。これまで2〜3回の面談を重ねて伝えていたことが、かなり短縮できるようになりました。

特に嬉しいのは、メディア経由でカジュアル面談にお申し込みいただく方の「確度の高さ」です。すでに職業を理解した上で来てくださるので、面談の中身がまったく違う。びっくりするくらい話が早いな、と感じることがあります(笑)。

特に活用しているコンテンツはありますか?

ISO/IEC 27001(情報セキュリティ)審査員向けのページをよく紹介しています。

もともと情報セキュリティ分野のISO審査員が特に不足していたことが導入のきっかけのひとつでもあって、ISO/IEC 27001審査員を紹介するページはとても重宝しています。そこからカジュアル面談や特別選考枠に直接申し込めるつくりになっているのも、画期的だと思っています。

また、社員インタビューページも積極的にご紹介しています。「審査員って、自分には関係ない仕事だ」と思っていた方が、インタビューを読んで「あ、自分の経験が活かせるかもしれない」と気づいてくださることがある。ISO審査員は意外なほど多様なバックグラウンドを持つ方が活躍できる職業なので、そのことを実例を通して伝えられるコンテンツはとても大切だと感じています。

「まさかこんな仕事ができるとは思っていませんでした」という声を社員から聞くことがあるのですが、そういったリアルな言葉が、メディアを通じて求職者の方に届いていると思うと、本当につくってよかったなと思います。

社内外からどんな反応がありましたか?

グローバル本社(英国)にまで広まり、日本の先進事例として注目されています。

社内に展開したときは、「見やすい」「分かりやすい」「斬新だよね」というポジティブなフィードバックをたくさんもらいました。自分の知らないところで審査員の社員が「うちのサイト、ちょっと見てみて」と周囲に紹介してくれていたようで、なんだか嬉しかったです。

実は、導入の際、英国の本社チームへの報告を正式に行う前に、日本ローカルでの導入を進めてしまったため、本社チームからは後で少しだけ注意を受けたりもしました。今振り返ってみると、導入を一刻も早く進めて採用活動に変化をもたらしたい、という気持ちが本当に強かったんだな、と思います。

今となってはイギリスのチームがこの取り組みにとても注目してくれていて。「このポジションの採用はこういうアプローチをしないと難しい」という問題意識はグローバルでも共通していたようで、日本の先進事例として高評価をいただいています。

それが逆に、このメディアを導入して本当に良かったという実感につながっています。現場を知っているからこそ「やるべきだ」と感じて動いた一歩が、こういう形で広がっていくのは、採用担当冥利に尽きますね。

ISO審査員がもっと身近に語られる職業へ

ISO審査員という職業を、将来的にどう認知させたいですか?

「ISO審査員です」と言えばすっと伝わる、そんな身近な職業になってほしいのです。

「医師です」「弁護士です」と言えば、誰もが仕事のイメージを持てますよね。ISO審査員も、いつかそういう職業になってほしいと思っています。「ISO審査員です」と名乗ったときに、「ああ、あの仕事ですね」とすっと伝わる。そんな当たり前の認知が広がっていくといいですよね。

また、ISO審査員という仕事の魅力のひとつは、これまでのキャリアが丸ごと活かせることです。製造業、IT、医療、物流——どの分野での業務経験も、審査員としての武器になります。それまでに積み上げてきた経験が、ISO審査員になることで、さまざまな企業・業界に関わる力へと変わっていく。「まさかこんな世界の広がり方があるとは思わなかった」という声を聞くたびに、この職業の可能性をもっと多くの人に届けたいと思います。

そういった選択肢があることを、一人でも多くの方に知ってもらえるよう、これからも発信し続けていきたいですね。

最後に、職業ブランディングメディアへの期待を教えてください。

職業を知りたいときに、まず開く「身近な存在」であり続けてほしいです。

このメディアには、求職者の方が職業を調べるときにまず訪れる、そういう存在になっていってほしいと思っています。求人サイトなら「仕事を探そう」、みたいなイメージで、「あの仕事について知りたいときはISOジョブを見よう」と思ってもらえるくらい、身近な情報源になれたら素晴らしいと思います。

転職を今すぐ考えていない方でも、何かのきっかけでこのメディアに触れて、「こんな仕事があるんだ」「自分の経験、もしかして活かせるかも」と気づいていただけるような場所であってほしい。それが積み重なって、業界全体の採用が活性化していけば、弊社だけでなくISO審査業界にとっての大きな財産になると思っています。

職業ブランディングメディアの可能性はまだまだ広がっていると感じています。これからも一緒に、この業界の「当たり前」を変えていけたら嬉しいです。

「職業ブランディングメディア」編集チームより

業界・職業の認知度が低く、エージェント依存でも成果が出にくいという二重の壁に直面していたBSIグループジャパン様。職業ブランディングメディアの導入は、「採用の直前」ではなく「知ってもらうところから」という発想の転換から始まりました。

ダイレクトスカウトや説明会、個別面談など採用のあらゆる場面でメディアを活用することで、候補者の理解度が高まり、面談の質と効率が向上。グローバル本社からも注目される先進事例として、日本発の取り組みが世界へと広がっています。

「弊社でご縁がなかった方にも、他の認証機関でご活躍いただければ」という佐々木様の言葉には、自社の採用を超えて業界全体を底上げしたいという想いが込められています。職業ブランディングメディアが、その架け橋となり続けることを願っています。

CONTACT

職業理解は、
共鳴と活躍を生む。
本質を伝えるブランディングが、
共鳴を生み、定着と戦力化を実現します。
お気軽にご相談ください。